駐車場経営にかかる税金を徹底解説!アスファルトと砂利で税金が違うって本当?

「駐車場の舗装をアスファルトと砂利のどちらにするか迷う」

「駐車場を作るときに税金を抑える方法を知りたい」

駐車場を作るときの舗装の選択肢として、アスファルトと砂利の2つがあります。駐車場の舗装にアスファルトか砂利を使用するかによって、かかる税金が変わることをご存知でしょうか?

この記事では駐車場の舗装にはアスファルトと砂利のどちらがお得か、税金の観点から解説していきます。

駐車場にかかる税金とは?

駐車場を作る際に5つの税金がかかります。

①消費税
②所得税
③固定資産税
④都市計画税
⑤相続税

各税金について、1つずつ解説していきます。

①消費税

消費税は、商品・製品の販売やサービスの提供などの取引に対して課税される税金で、税率は10%です。

駐車場によって消費税がかからないこともあり、土地整備をしていない駐車場や賃貸アパートに付属している駐車場、貸し付けでの土地の賃料収入は非課税となります。

ただし、基準期間における課税売上高が1,000万円を超える場合は課税事業者として扱われるため、消費税を納めなければいけません。

②所得税

所得税は、個人の所得に対して国が課税する税金のことを言います。

所得(1月1日~12月31日までの1年間の収入から必要経費を差し引いたもの)から所得控除をした残りの所得(課税所得)に税率を乗じて税額を算出します。

・所得税 = 課税される所得金額 × 税率 - 控除額

税率は所得の合計金額によって異なり、所得が増えれば税率も上がる累進課税制度が採用されています。

所得金額と税率、控除額は国税庁にも記載されている以下の表を参考にしてください。

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

③固定資産税

固定資産税は、土地や建物といった不動産や、アスファルト舗装や看板など経年劣化を伴う設備といった償却資産に対してかかります。

アパートやマンションなど居住用の建物がある場合は住宅用地の特例対象となり、課税標準額が最大1/6に軽減されます。

しかし、駐車場のみの場合は住宅用地の要件を満たしていないため、この特例が適用されません。

④都市計画税

都市計画税とは、毎年1月1日現在、都市計画法による都市計画区域のうち、原則として市街化区域内に所在する土地や家屋の所有者に対して課税される税金のことを言います。

市町村によっては、課税の対象になりません。税金の金額は、固定資産税評価額をもとに計算し、税率は最高で0.3%(制限税率)です。

⑤相続税

相続税とは、亡くなった方の財産を相続した場合に課税される税金です。駐車場経営を行っている土地を相続するときには、相続した人に相続税が課税されます。

土地をそのままの状態、またはアスファルト、フェンスなどの設備を施して貸駐車場としているものを相続する場合、その土地は原則として自用地評価となります。

駐車場の税金対策にはアスファルトと砂利のどちらがいい?

駐車場の舗装を行う場合、税金の観点からアスファルトと砂利のどちらがいいでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットを紹介しながら解説します。

駐車場にアスファルトを敷くメリット・デメリット

駐車場にアスファルトを敷く場合のメリットとして、相続税を抑えることができます。駐車場の舗装がアスファルトの場合、小規模宅地等の特例の適用が可能です。

小規模住宅地等の特例とは、建物や構築物の敷地として使われている土地のうち、一定の要件を満たす土地の相続税評価額を減額できる特例です。駐車場の場合、条件を満たせば50%減額できます。

デメリットとして、初期費用が150万円を超えると償却資産税が課税されます。初期費用が高いアスファルトの場合、駐車場の広さによって150万円以上となる場合もあるため注意しましょう。

駐車場に砂利を敷くメリット・デメリット

駐車場に砂利を敷くメリットは、初期費用を抑えることができる点です。アスファルトと比較して初期費用が半額程度で駐車場の舗装ができます。

デメリットは、相続する場合に小規模宅地等の特例が適用されないため相続税が高くなってしまうことです。

そのため、税金対策のために駐車場づくりをする方の中には、最初は初期費用を抑えるために砂利を敷いて、相続前にアスファルト舗装をする人もいるそうです。

駐車場づくりの費用を抑えるには砂利を敷くのがおすすめ!

費用を抑えて駐車場を作りたい場合、砂利を敷くことがおすすめです。砂利はアスファルトと比べて、費用を半額程度に抑えることができます。

加えて熱がこもりづらく日の照り返しが少ないことや、ジャリジャリと音がなるので防犯効果もあるので、駐車場の舗装として適しています。

しかし、デメリットとして通行などで砂利が動いてしまうことや、雑草が生えてしまうため、定期的なメンテナンスが必要です。

税金対策もしやすい「グラベルフィックス」で駐車場を作ろう

駐車場の砂利敷きにグラベルフィックスを使用することで、駐車場の「青空駐車場」としての扱いが可能です。グラベルフィックスとは、砂利地盤舗装材で、砂利の下に敷くと車椅子やハイヒールでも移動しやすくなる画期的な舗装材です。

グラベルフィックスは地面に直接固定されないため、小規模宅地等の特例の対象となりやすくなります。アスファルト舗装は固定資産税が上がる可能性がありますが、グラベルフィックスを使用することで、この税金の増加を抑えられるケースもあります。

また、アスファルト舗装は、初期施工費用が高くなることが一般的です。一方、グラベルフィックスは施工が比較的簡単で、アスファルトと比べると初期費用を抑えられます。グラベルフィックスは耐久性が高く、メンテナンス費用も低いため、長期的に見ると更にコストパフォーマンスが優れています。

駐車場の舗装におけるコスト削減や税金対策、環境への配慮をお考えの方は、ぜひグラベルフィックスを検討してみてください。お問い合わせは新興工機のホームページのフォームからお気軽にお寄せください。

駐車場経営におけるアスファルトと砂利の税金の違いのまとめ

駐車場の舗装にアスファルトと砂利のどちらがいいかは、相続税を抑えたい場合はアスファルト、初期費用を抑えて償却資産税が課税されないようにするには砂利と目的によって異なります。駐車場にしたい条件を照らし合わせ、最適な方法を見つけましょう。

駐車場に砂利を敷く場合はメンテナンスの手間を省くために舗装材の「グラベルフィックス」も一緒に使用してみてください。「グラベルフィックス」に関するご相談や注文は新興工機にお問い合わせください。